内装解体工事ってどんな作業?事務所や厨房など内装解体工事の費用相場や作業の流れを解説します!
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ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営する株式会社エスエイアシストがお届けする解体コラム、第18回目は「内装解体工事について」です。
店舗やオフィスなどの事務所や厨房で賃貸契約を終えて返却する際には、貸主に内装を解体したうえで渡す必要があります。しかし、内装の解体工事は頻繁に行うものではないため、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。今回は、内装解体工事の具体的な作業内容や流れ、費用の相場を解説します。ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
内装解体工事ってどんな工事?スケルトン工事とは違う?
内装解体工事とは、建物の構造部分を除いた内装や設備を撤去する工事です。撤去する範囲はさまざまで、厨房設備や間仕切りの撤去のみを行うこともあります。一般的に内装解体をするタイミングは、テナントが店舗経営を終了するときやオフィスの拡大を行うときです。
スケルトン工事との違いは解体する範囲です。スケルトン工事は建物の構造以外をすべて解体し、骨組みだけが残っている状態になります。たとえば、鉄筋コンクリート造の建物では、コンクリート打ちっぱなしの状態になります。
内装解体では一部の内装を解体するだけなので、骨組みだけにはなりません。そのため、骨組みだけが残るスケルトン工事は内装解体と比べて、レイアウトを自由に変えられるのがメリットといえます。
また、スケルトン工事は設備を全て新しく入れ替える際に行われる工事です。次の借主が設備を揃える必要があるので、初期費用が高くなるデメリットがあります。一方、内装解体では設備を残すこともあるため、そのまま設備を使いまわせるメリットがあります。
内装解体工事までの準備について
内装解体工事を実施する際には、通常の解体工事と同様に準備すべきことがあります。実際の流れを確認していきましょう。
①貸主との打ち合わせ
内装の解体前には、建物の貸主と工事範囲や工事期間などの打ち合わせが必要です。貸主によって「どの状態まで解体してほしいのか」「どの状態まで戻してほしいのか」が異なるので、トラブルを防ぐためにもお互いの認識を合わせておくことが重要なポイントです。
②解体業者の選定、解体業者による事前調査
打ち合わせのあとは解体業者の選定です。貸主に解体業者を指定される場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
次に解体業者による現地調査が行われます。建物の状況を確認のうえ、正確な見積もりを提示してもらいます。解体範囲の認識のズレを防ぐためにも、現地調査には必ず立ち会いましょう!
③近隣の住民や店舗への挨拶
通常の解体工事と同様に、近隣の住民や店舗への挨拶も忘れずに行いましょう。工事中は騒音や振動、ホコリが発生してしまうため、あらかじめ近隣に理解を求めておくことが大切です。なるべく解体業者の責任者と一緒に工事の内容や実施する時間帯の説明をしておけば、トラブルを回避することができます。
④建物内の所有物の整理
建物内にある家具や設備などの所有物は、解体工事が始まる前に整理しておきましょう。
解体業者に撤去を依頼することもできますが、追加費用がかかってしまいます。なるべく自分で済ませておくのがおすすめです。事前に建物内を整理しておけば、解体工事をスムーズに開始できるメリットもあります。
⑤ライフラインの停止依頼
次にガスや電気、水道などのライフラインの停止依頼を行います。ただし、水道は解体業者が清掃に使うケースがあるため、事前に確認しておきましょう。
なお、ライフラインを建物全体で契約している場合は、事前にオーナーと打ち合わせが必要です。
内装解体工事の流れから、解体後まで
内装解体を開始する前に、共有部分や解体しない部分に傷が付かないように養生をして、高所作業となる部分には足場を組み立てます。養生には、解体時の騒音や粉じんを抑える目的もあります。
養生完了後、設備機器や照明を撤去、上から順番に天井・壁・床と解体していきます。内装の解体では、断熱材やホコリが飛散する可能性があるので、防塵マスクやゴーグルの着用が必要です。
また築年数の古い建物の場合は、アスベストが含まれている可能性があります。アスベストの撤去には特別な対策・保護具が必要となるため、必ず専門業者に相談しましょう。
アスベストについてはこちらの記事も参考にしてください。
内装解体工事の完了後は「産業廃棄物の処理」と「現場と周辺の清掃」が必要です。
産業廃棄物を不法投棄したり敷地内に放置したりすると罰則を受けてしまうため、正しく処分することが重要です。
解体費用はその家の立地や広さなどで変動しますが、おおむね30坪の木造一戸建てを解体するのであれば、150万円程度の解体費用が必要になります。
産業廃棄物の処分を解体業者に任せても問題ありませんが、適切に処理をしない業者もいるため、マニフェストの提出を依頼しましょう。
マニフェストは産業廃棄物が適切に処理されたことを確認するための書類で、以下の情報がわかります。
- ・廃棄物の種類や数量
- ・運搬業者名
- ・最終処分業者名
解体工事完了後には、解体業者に現場と周辺の清掃を必ず実施してもらい、最後に借主自身でホコリやゴミが残っていないか、確認するようにしましょう。
内装解体工事の費用相場ってどれくらい?
内装解体にかかる費用は、建物の用途や広さによって異なりますが、おおむね以下の金額がかかります。
建物の用途 | 費用相場 |
アパート・マンション | 15,000~40,000円/坪 |
飲食店 | 15,000~40,000円/坪 |
美容院 | 15,000~30,000円/坪 |
オフィス | 15,000~40,000円/坪 |
実際にかかる費用を把握するためには、解体業者に現地調査をしてもらい、見積もりを提出してもらうのが確実です。
内装解体工事の費用が高くなるケースも
建物の用途や広さ以外にも、内装解体の費用を左右する要素があります。どんなケースが当てはまるのか確認していきましょう。
①工事に手間がかかるケース
たとえば個室や小上がりなど構造が複雑な飲食店は、通常よりも手間がかかる解体工事であるため、追加費用を取られることがあります。また、シンクやレンジなどの厨房設備が多いと、撤去後の水道管や配線の修復に費用がかかる可能性もあります。
②アスベストが使われているケース
先ほども説明しましたが、内装にアスベストが使われている建物では特別な対応が必要となるため解体費用が高くなります。アスベストは使用されている建材によって作業レベルが設定されており、危険度にともなって費用が高くなります。
③搬出に手間がかかるケース
搬出にかかる手間も、内装解体の費用が高くなる要素のひとつです。たとえば「2階以上でエレベーターがない場合」や「廃材を積むトラックが近くに置けない場合」は、廃材の搬出に手間がかかるため人手を要します。人手を増やすと人件費がかさむため、結果として内装解体工事の費用が高くなります。
④廃棄物が多いケース
処分を依頼する廃棄物が多いと、費用が高くなってしまいます。解体後に発生する産業廃棄物はもちろんのこと、家具や家電など残置物にも処分費用がかかるので、廃棄物はなるべく自分で処分しておくことが、解体費用を下げたい時の重要ポイントです。
どうすれば内装解体工事の費用抑えられる?
内装解体の費用を抑える3つのポイントを解説していきます。
①不動産会社を介さずに直接解体業者に依頼する
内装解体の費用を抑えるためには、不動産会社を介さずに直接解体業者に依頼しましょう。不動産会社が紹介・指定する解体業者に依頼すると、中間マージンがかかるため費用が割高になる可能性があります。スケジュールや工程、手続きの管理をしてくれるメリットもありますが、費用をなるべく抑えたいなら直接依頼するのがおすすめです。
②建物内の所有物はなるべく自分で処分する
先ほども説明しましたが、建物内の家具や家電などの所有物を自分で処分することは、費用を抑える重要なポイントです。内装解体の費用には、廃棄物の運搬費や処分費が含まれています。そのため、解体業者が処分するものが少なくなるほど、費用が抑えられるのです。
リサイクルショップに買い取ってもらえる家具や家電があるなら、事前に持ち込んでみるのもいいでしょう!
③複数の業者に見積もりをとる
内装解体の費用を抑える最後のポイントは、1社だけでなく複数の業者に見積もりを依頼することです。どんな解体工事でも言えることですが、複数業者へ見積もりを依頼して費用を比較したり価格交渉したりすると、解体費用が抑えられます。また、解体費用の相場を知ることにもつながるため、適正価格かどうかの判断がしやすくなります
まとめ
今回の記事では、内装解体工事の費用相場や手順、費用を抑えるのポイントなどについて解説しました。内装解体工事では貸主が求める状態にきれいに戻すことが重要です。必ず入念に打ち合わせをした上で、工事を実施しましょう。また、近隣への配慮や、適切な廃棄物処理など信頼できる業者に依頼することが重要です。どの解体工事にも当てはまりますが、複数の業者から見積もりをとり、比較検討することが大事でしょう。
私たちエスエイアシストでは、不動産解体業者として丁寧で綺麗、クレームのない解体・撤去工事に力を入れています。また、ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営しており、安心してご依頼いただけます。これまでもオフィスや事務所、厨房など、内装解体工事に関するご相談を数々と解決してきた実績がありますので、解体・撤去工事などでお悩みの方は、ぜひ一度エスエイアシストにご相談ください!お待ちしています。
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