旗竿地の解体は難しい?工法や費用、注意点をわかりやすく解説します

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ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営する株式会社エスエイアシストがお届けする解体コラム、第41回目は「旗竿地の解体について」です。
建物の解体工事を考えたとき、「旗竿地」のような特殊な形状の土地は、通常の住宅地よりも難易度が高いといわれます。通路が狭く重機が入りにくいことや、隣家との距離が近いことなどがその理由です。この記事では、旗竿地の解体方法や費用の目安など押さえておきたいポイントをわかりやすく解説します。
解体が難しくなる旗竿地とは?
旗竿地とは、間口が狭く奥に敷地が広がる形状の土地のことを指し、その形から「旗+竿」のように見えることが名前の由来です。奥まった場所に建物があり、前面道路からは細い通路(竿部分)しかアクセスできない構造が特徴です。
このような旗竿地での解体工事は、次のような理由から通常よりも難易度が高くなります。
・重機が通れないほど通路が狭い
通路幅が1メートルを切るケースも多く、一般的な重機やトラックが現場に侵入できないことがあります。これにより、搬入・搬出の手段が限られ、作業効率が低下します。
・隣家との間隔が極端に狭く、騒音や振動への配慮が必要
建物と隣地の塀や住宅との隙間が数十センチしかないようなケースもあり、解体作業中に隣接構造物へ影響を与えないよう、細心の注意が必要になります。
・建材や廃材の搬入,搬出経路が限られている
トラックが近づけないため、廃材を一輪車や人力で通路を通して運び出すことになり、人件費や時間が大幅に増える可能性があります。
・共用通路の場合、近隣への事前説明や調整が必要
共用通路や私道を通って作業を行う場合、通行妨害や騒音・粉塵を巡ってクレームになってしまうケースもあります。
現場によって状況は異なるため、事前の綿密な調査と計画が不可欠です。
旗竿地では、小型重機での解体工事を検討
旗竿地での解体では、大型の重機が通れないため小型重機を使った工法が採用されることが多くなっています。
小型重機のメリットは以下のとおりです。
・幅1m前後の通路にも対応可能
通常の重機では不可能な場所にも入り込めるため、重機を活用した効率的な作業が可能です。
・手壊しより効率的で作業スピードが早い
基礎の撤去や大型部材の解体など、手壊しでは時間のかかる工程も短時間で済ませることができます
・作業員の負担を軽減できる
少ない人数でも解体作業が進むため、全体の費用を抑える効果があります。
ただし、小型重機でも搬入経路の確保や、据え付けスペースの養生が必要となるため、安全性や周辺環境への配慮も求められます。施工経験のある業者に依頼することが安心につながります。多くの解体業者は、解体作業とあわせて以下のような清掃も行ってくれます。
手壊し解体が必要なケースも
通路の幅が極端に狭い、あるいは傾斜や段差がある現場では、小型重機すら使えない場合があります。そのような場合は「手壊し解体」が選択肢となります。これは、作業員がバールや電動工具を使って、建物を一つひとつ手作業で解体していく方法です。
手壊し工法は、建物を人の手で少しずつ解体していくため、以下のような特徴があります。
・隣家への影響を最小限に抑えられる
重機による振動や騒音がないため、密接した住宅がある場所でも安心して作業できます。
・細かい作業ができるため、破損リスクを下げられる
共用通路や隣接塀など、壊してはいけない部分を傷つけるリスクが減ります。
・解体の自由度が高い
現場ごとの構造や制約に柔軟に対応できるのが、手壊しの大きな強みです。
とくに都市部の古い旗竿地では手壊しが必要になるケースも多く、工法の選定は費用とスケジュールに大きく影響します。手壊し解体については以下の記事でより詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。
旗竿地での解体費用の目安は?
旗竿地の解体費用は、一般的な住宅地よりも高くなりやすいのが現実です。工法別のおおよその相場は以下のとおりです。
【重機使用・通常宅地】…坪単価12,000~20,000円
【旗竿地・小型重機使用】…坪単価18,000~30,000円
【手壊し中心】…坪単価25,000~40,000円
たとえば、30坪の建物で小型重機を使うケースでは、約60万~90万円、手壊しで対応した場合は100万円を超えるケースも少なくありません。重機の使用可否で解体費用が大きく変動するのが旗竿地の特徴です。
旗竿地の解体では、業者選びが工事の成否に直結します。現地調査をしっかり行い、施工計画を具体的に説明してくれる業者を選びましょう。内容が曖昧なまま契約すると、想定外の追加費用が発生するリスクがあるため、注意が必要です。
追加費用が発生しないために、見積もり時に確認しておきたい項目は以下のとおりです。
・通路の幅や長さ、搬入ルートの確認
・小型重機や手壊しの使用可否と作業範囲
・廃材搬出の方法と処理費用
・仮設資材の搬入計画や安全対策の有無
近隣トラブルを避けるための配慮も忘れずに
旗竿地の解体工事では、近隣住宅との距離が非常に近いため、工事中の音や振動、粉塵などがダイレクトに伝わる環境となります。そのため、近隣への配慮が非常に重要です。
・作業開始前の挨拶と説明
・作業中の防音・防塵シートの設置
・共用通路の通行ルールの共有
・作業時間帯の調整と管理
こうした対応を怠ると、近隣住民とのトラブルに発展し、工事の中断や余計な補償費用が発生することもあります。経験豊富な業者であれば、こうした対応も含めてしっかりサポートしてくれるため、業者選びの重要な判断材料になるでしょう。
まとめ
旗竿地の解体は、通常の住宅地と比べて制約が多く、工法や費用、安全対策において細心の注意が必要です。重機が使えるかどうか、どこまで手壊しが必要かによっても費用は大きく変わります。経験豊富な業者に相談し、現地調査から見積もり、解体計画までしっかりと話し合うことが、安心して旗竿地の解体を行う重要なポイントです!
私たちエスエイアシストでは、不動産解体業者として丁寧で綺麗、クレームのない解体・撤去工事に力を入れています。また、ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営しており、安心してご依頼いただけます。これまでも旗竿地の解体に関するご相談を数々と解決してきた実績がありますので、お悩みの方は、ぜひ一度エスエイアシストにご相談ください!お待ちしています。
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