外国人労働者が多い解体業者に依頼する前に知っておきたい注意点

独自のノウハウにより安心・安全そしてリーズナブルに解体サービスを提供する、
ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営する株式会社エスエイアシストがお届けする解体コラム、第36回目は「外国人労働者が多い解体業者について」です。
解体現場で、以前よりも外国人労働者の方々の姿を目にすることが増えたと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。「外国人の方が作業するの?」「言葉はちゃんと通じるのかな?」「日本の解体工事のルールは守られているの?」こんな不安や疑問が出てくる方もいるかもしれません。実際にトラブルになってしまう事例もあるようです。
しかし、知っておいていただきたいのは、外国人労働者が増えているのは、日本の解体業界が抱える深刻な人手不足という背景があるということ。そして、国籍に関わらず、優良な解体業者はきちんと教育を行い、高い品質と安全性を追求しているという事実です。
このコラムでは、なぜ解体現場に外国人労働者が増えているのかという社会的な背景から、彼らがどのような立場で働いているのか、そして、もし外国人労働者を多く雇用する解体業者に依頼することになった際に、あなたが本当に信頼できる業者を見極めるための具体的な注意点を詳しく解説していきます。
解体業者に外国人労働者が増えている背景
解体工事の現場で外国人労働者の姿を見かけることが増えた背景には、日本の社会が抱える構造的な問題が深く関わっています。
①人手不足
まず、建設業界全体、特に解体業界は深刻な人手不足に直面しています。ご存知のとおり、少子高齢化が進む日本では、若い働き手の数が減少しており、体力的に厳しい解体工事は、敬遠されがちな職種の一つです。このため、国内だけでは必要な労働力を確保することが非常に難しくなっています。
②需要増加
さらに、近年は東京オリンピックや大阪万博などの大きなイベントの開催に向けた建設ラッシュや、全国各地で進む老朽化建物や交通インフラの建て替え、頻発する自然災害からの復興事業など、一時的かつ恒常的に大量の労働力が必要とされる状況が続いています。国内の人材だけでは、この需要に応えきれないのが実情です。
このような状況を背景に、日本政府は国内の人手不足を解消するため、外国人材の受け入れを積極的に推進しています。特に「技能実習制度」や「特定技能制度」といった在留資格が創設・拡充され、建設分野を含む様々な産業で外国人労働者の受け入れが進められてきました。これにより、解体業界も貴重な働き手として多くの外国人材を迎え入れるようになっているのです。これは、現在の日本の社会と経済を支える上で欠かせない流れと言えるでしょう。
解体工事に関わる外国人労働者の「在留資格」とは?
外国人労働者が日本で働くためには、適切な「在留資格」を持っている必要があります。彼らがどのような立場で日本の解体現場で働いているのか、主な在留資格とその特徴を理解することは、業者を選ぶ上で役立ちます。
主に、解体工事の現場で働く外国人材の在留資格としては、以下のものが挙げられます。
技能実習制度
「日本の技術・技能・知識を開発途上地域へ移転すること」を目的とした国際貢献の制度です。解体作業を含む建設分野も技能実習の対象となっており、多くの外国人技能実習生が日本の解体現場で実践的な技術を学んでいます。彼らはあくまで「学ぶ立場」であり、単純な労働力として利用されるべきではありません。
特定技能制度
日本国内の深刻な人手不足に対応するため、特定の産業分野で即戦力となる外国人材を受け入れることを目的とした制度です。建設分野は特定技能の対象であり、技能実習よりも長期間の就労が可能で、一定の技能水準と日本語能力が求められます。技能実習を修了した外国人材が、この特定技能に移行して日本で働き続けるケースも増えています。
その他の在留資格
「永住者」「日本人の配偶者」「定住者」といった在留資格を持つ外国人もいます。これらの在留資格には就労活動に関する制限がないため、建設現場を含む様々な職種で働くことができます。
重要なのは、これらの適切な在留資格を持たずに働く「不法就労」は厳しく禁じられているということです。信頼できる解体業者は、必ず適切な在留資格を持つ外国人材のみを雇用しており、法規を遵守しています。私たちが業者を選ぶ際にも、不法就労に加担することのないよう、適切な確認が求められます。
外国人労働者を多く雇う解体業者を選ぶ際の注意点と確認ポイント
では実際に外国人労働者を多く雇用する解体業者に依頼する際はどんなポイントに注意すべきでしょうか。
単に外国人労働者がいるというだけで不安に思うのではなく、彼らを適切に管理し、高い品質を維持している優良な業者を見つけることが大切ですし、それが可能であるという視点を持つことが重要です。
コミュニケーション体制の明確さ
現場の作業員全員が流暢な日本語を話せる必要はありませんが、現場責任者や担当者が日本語でスムーズなコミュニケーションを取れることは絶対に必要です。あなたの要望や質問が正確に伝わり、工事の進捗状況の報告や、万が一のトラブル発生時に迅速かつ的確な連絡・対応ができる体制が整っているかを確認しましょう。また、外国人労働者への指示がどのように行われているかも重要です。通訳を介しているのか、写真や図を使って視覚的に伝えているのか、あるいは簡易日本語での指示など、作業内容が正確に伝わる仕組みがある業者は安心できます。
安全管理・教育体制の充実度
解体工事は常に危険が伴う作業だからこそ、安全対策の徹底は欠かせません。外国人労働者も日本の厳しい安全基準や作業手順を理解し、遵守しているかを確認してください。具体的には、入社時の安全教育や定期的な安全講習が実施されているか、現場でヘルメットや安全帯、安全靴などの保護具を適切に着用しているかといった点を確認しましょう。過去の安全管理に関する取り組みなどを尋ねてみるのも良い方法です。
作業品質と経験
外国人労働者の中には、母国で建設経験が豊富だったり、日本での実習・就労経験が長かったりと、高い技能を持つ人も多くいます。単に人数が多いだけでなく、経験を積んだ外国人労働者が作業にあたっているかも確認ポイントです。可能であれば、外国人労働者が関わった過去の施工実績を尋ね、トラブルなく完工しているかを確認することで、作業品質の安定性を見極めることができます。
従業員の定着率と教育への投資
外国人労働者が頻繁に入れ替わる業者よりも、長く働き続けている従業員が多い業者の方が、技術やノウハウが蓄積されており、安心して任せられるでしょう。また、企業として、外国人労働者への日本語教育や技能向上のための研修に積極的に投資している業者は、従業員を大切にし、結果として高い品質の作業を提供してくれる可能性が高いと言えます。
建設業許可・解体工事業登録の確認
基本的なことですが、国籍に関わらず、解体業者として最低限必要な建設業許可や解体工事業登録をきちんと取得しているかは必ず確認しましょう。優良な業者はこれらの情報を明確に公開しています。また、見積もり内容が詳細で分かりやすく、費用についても納得のいく説明をしてくれる業者を選びましょう。人件費の内訳まで細かく記載されているか確認することで、適切な賃金が支払われているかを間接的に判断する材料にもなります。
まとめ
解体工事の現場で外国人労働者が増えているのは、日本の産業構造の変化や、解体業界が直面する人手不足という社会的な背景があるためです。外国人材の活用は、もはや日本の解体業界を支える上で不可欠な要素となっています。
一番大事なことは、外国人労働者がいるからといって一概に不安視するのではなく、彼らを適切に雇用し、教育し、安全管理を徹底している「信頼できる業者」を見極めることです。国籍に関わらず、優良な解体業者は、お客様に最高のサービスを提供できるよう日々努力を重ねています。
私たちエスエイアシストでは、不動産解体業者として丁寧で綺麗、クレームのない解体・撤去工事に力を入れています。また、ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営しており、安心してご依頼いただけます。解体の際には日本の方を管理者に置き、安全で誠実な解体サービスを提供できるよう努めております。解体業者選びでお悩みの方は、ぜひ一度エスエイアシストにご相談ください!お待ちしています。