物置・ガレージの解体はDIYできる?「自分で壊す」vs「プロに頼む」費用と安全性のリアルな比較

独自のノウハウにより安心・安全そしてリーズナブルに解体サービスを提供する、ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営する株式会社エスエイアシストがお届けする解体コラム。今回は、「物置・ガレージのDIY解体」についてです。
庭の片隅にある古くなった物置や、使わなくなったガレージ。「中身を片付けたついでに、これくらいなら自分で壊せるのでは?」と考える方は少なくありません。特にDIY好きの方なら、工具を揃えて自分で解体することに魅力を感じるでしょう。
しかし、解体工事のプロから見ると、物置の解体は「単なる破壊」ではなく、その後の「片付け」や「法的なリスク管理」に本当の難しさがあります。本記事では、DIYでの解体手順から「産業廃棄物」の落とし穴、プロに頼むべきかどうかの判断基準を、解体業者の視点で詳しく解説します。
もくじ
物置・ガレージの解体はDIYできるのか?
物置の解体をDIYで進められるかどうかは、主にその構造と「接合方法」によって決まります。
DIYが可能なケース
一般的にDIYが可能なのは、ホームセンターなどで購入したボルト固定式の「スチール製物置」です。高さが2m以下、広さが2〜3畳程度の規模であれば、適切な工具と大人2人以上の人手を確保することで、自力での解体が現実的になります。
プロに任せるべきケース
一方で、以下のような場合はプロに任せるべき領域です。
・コンクリート造・鉄骨造のガレージ
構造計算に基づいて建てられており、解体の順番を一つ間違えるだけで建物がバランスを崩し、即座に崩落する恐れがあります。
・大型物置
パネル一枚が大きく、作業中に風に煽られて隣家を傷つける事故が多発しています。
・基礎が強固
アンカーボルトが地面のコンクリートに深く埋まっている場合は、電動ハンマーなどの特殊機材が必要です。
何より理解しておくべきは、「解体」と「破壊」は別物であるということです。DIYでよくある失敗は、バールなどで力任せに叩き壊そうとすることですが、物置は精密な製品です。プロは必ず「組み立てる手順の逆」を辿ります。この冷静な工程管理こそが、安全を確保する唯一の鍵となります。
【DIY編】自分で解体する場合の手順とリアルな費用
「自分でやれば無料(タダ)」と思われがちですが、実際には道具の準備や廃棄費用が確実に発生します。
DIY解体の具体的な流れ
①残置物の撤去
中身がある状態での作業は重心が不安定になり危険です。
②道具の準備
インパクトドライバーやボルトクリッパーが必要です。屋外物置は8割以上の確率でボルトがサビついており、切断用のディスクグラインダー(サンダー)が必要になることがほとんどです。
③「上から下へ」が鉄則
転落や倒壊を防ぐため、必ず屋根から順に外します。
④強風対策
無風の日を選び、2人以上でパネルを支え合いながら作業します。
⑤基礎の撤去
地面に残ったコンクリート製の基礎石(ブロック)を掘り起こして完了です。
意外とかかる「隠れた費用」の目安
DIYを完遂するためには、以下の実費を見込んでおく必要があります。
| 項目 | 内容 | 費用の目安 |
| 道具代 | 切断機(サンダー)、ヘルメット、防護手袋、工具等 | 約1.5万〜2.5万円 |
| 運搬・車両費 | 軽トラックレンタル料(1日)、燃料代 | 約0.5万〜1万円 |
| 処分費用 | 廃棄物処理業者への支払い(鉄くず・ブロック等) | 約1.5万〜3万円 |
| 合計 | 約3.5万〜6.5万円 |
ここに慣れない作業による丸1〜2日の労働が加わります。実費だけで数万円かかることを考えると、プロとの差額はわずかであり、タイパ(タイムパフォーマンス)と安全性を考えれば、DIYはむしろ「割高な選択」になりかねません。
専門業者が教える「廃棄物処理」の落とし穴
DIY解体において、作業そのものよりも大きな壁となるのが「解体後の廃材をどう捨てるか」という法律と手間の問題です。
実は、スチール物置のパネルや土台のコンクリートブロック、断熱材入りの壁板などは、多くの自治体で「適正処理困難物」に指定されています。これらは通常の家庭ゴミや粗大ゴミとして回収してもらえないケースが多いのです。
そのため、自身で産業廃棄物収集運搬業者を探し、契約を結ぶ手間が発生します。
・個人からの少量の持ち込みを受け入れる業者は限られている。
・「鉄・プラスチック・木材」と完全に分別されていなければ、高額な選別手数料をとられる、
あるいは受け取りを拒否される。
「解体は終わったけれど、庭に鉄くずの山が残ったまま数ヶ月放置している」というご相談を頻繁に受けるのは、この処分プロセスの難しさが原因です。
【プロ編】業者に依頼するメリットと費用の相場
プロに依頼することは、単に重労働を代行してもらう以上の価値があります。
プロならではの4つの大きなメリット
1.賠償リスクと安全の担保
慣れない高所作業や重量物の取り扱いには、転落や部材の落下といった大きな危険が伴います。万が一の怪我や隣家への物損事故が発生した場合、プロは「請負業者賠償責任保険」に加入しているため、お客様が莫大な賠償責任を負うリスクを回避でき、精神的な安心感が違います。
2.「圧倒的なスピード」と「手間いらず」
DIYでは丸1〜2日かかる重労働も、プロなら数時間で完了します。また、廃材の仕分けや運搬、土台のブロック、物置内に放置されていた不用品まで一括で引き取る「ワンストップ対応」により、お客様は一切の手間をかける必要がありません。
3.周辺環境への細やかな配慮
近隣への騒音・粉塵対策や、作業後の清掃まで徹底します。住宅密集地など、ご自身では気を遣う隣家へのご挨拶や配慮も、プロのノウハウでトラブルを未然に防ぎます。
4.「その後の活用」まで相談可能
撤去して終わりではありません。跡地を駐車場にしたい、人工芝を敷きたいといった外構工事(整地)もセットで依頼できるため、別々に発注するよりもコストを抑えられ、見た目も美しい仕上がりを実現できます。
プロの依頼費用の目安(撤去・処分・諸経費込)
・小型物置(ベランダサイズ):3.3万円〜
・中・大型物置(庭用):5.5万円〜
・1台用ガレージ:11.0万円〜
※設置場所が重機・トラックから遠い、隣家と密接しているなどの条件により変動します。
「やっぱりプロに頼もう」と思うべき4つの判断基準
以下の状況が一つでも当てはまるなら、自力での作業は諦めてプロに見積もりを依頼することをお勧めします。
1.築15年以上の老朽化した物置
ボルトが完全にサビ固着しています。無理に回そうとするとネジ頭が潰れ、初心者では修復不可能な状態に陥ります。
2.アンカー工事が施されている
地面がコンクリートで固められている場合、コンクリートを砕く強力な振動工具(ハツリ機)が必要となり、DIYの範疇を超えます。
3.2006年以前の屋根材(スレート材)
アスベスト(石綿)が含まれている可能性が高い時期の建物です。素人が誤って割ってしまうと粉塵が飛散し、健康被害や環境汚染を招く極めて危険な行為となります。
4.都市部の住宅密集地
万が一、倒壊させて隣家の車や外壁を傷つけた場合、浮かせようとした数万円の何十倍もの賠償金が発生します。
失敗しない解体業者の見極め方
「安さ」だけで業者を選んでしまうと、不法投棄による責任追及や、作業後の法外な追加請求などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。信頼できるパートナーを見極めるためには、以下の3つのポイントを必ず確認しましょう。
・許可・登録の有無を厳格にチェック
適正な解体工事を行うには「建設業許可」または「解体工事業登録」が必須です。これらを持たない無許可業者に依頼すると、万が一の不法投棄の際、依頼主であるお客様自身が法的責任を問われるリスクがあります。
・見積書の「明快さ」を確認
見積書が「工事一式」という大まかな記載になっていないか注目してください。良心的な業者は、解体費・運搬費・処分費を明確に分けて提示します。項目が細分化されているほど、後からの不当な追加請求を防ぐことにつながります。
・適正処理の証明(マニフェスト)への対応
廃棄物がどこでどのように処理されたかを記録する「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」の発行を依頼してみましょう。この発行を快諾し、フローを説明できる業者であれば、コンプライアンス意識が極めて高い証拠であり、安心して任せることができます。
まとめ
DIYでの物置解体は、一見すると節約になるように思えます。しかし実際には、道具代、処分のための煩雑な手続き、そして怪我や近隣トラブルのリスクという「見えないコスト」を支払っています。
私たちエスエイアシストでは、不動産解体業者として丁寧で綺麗、クレームのない解体・撤去工事に力を入れています。また、ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営しており、安心してご依頼いただけます。これまでも様々な倉庫や小屋の解体に関するご相談を数々と解決してきた実績がありますので、解体・撤去工事などでお悩みの方は、ぜひ一度エスエイアシストにご相談ください!お待ちしています。