サステナブル建築の要!「鉄資源」の回収率最大化と未来の社会インフラへの再利用戦略

独自のノウハウにより安心・安全、そしてリーズナブルに解体サービスを提供する、ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営する株式会社エスエイアシストがお届けする解体コラム。今回は「鉄骨解体のメリット」について解説します。
鉄骨造(S造)の解体工事は、他の構造体(木造やRC造)の解体とは一線を画す、非常に大きな特徴を持っています。それは、解体によって発生する廃棄物(鉄スクラップ)が、極めて価値の高い「資源」として再利用されるという点です。
鉄骨造の解体は、単に建物を撤去する作業ではなく、地球資源の保全と循環型社会の実現に直接貢献するサステナブルな活動です。この記事では、鉄骨解体において鉄資源の回収率を最大化するための専門的な技術や計画、そしてその社会的・経済的なメリットについて掘り下げて解説します。
鉄骨造解体の最大メリット:経済的価値の高い資源回収
鉄骨造の解体で発生する廃棄物のうち、H形鋼やI形鋼などの鉄骨は「鉄スクラップ」として分類されます。この鉄スクラップは、その高いリサイクル性が所有者様に大きな経済的メリットを生み出します。
まず特筆すべきは、鉄が「ほぼ100%」リサイクル可能であるという事実です。鉄は品質をほとんど落とすことなく、何度も再溶解して利用できる優れた特性を持っています。回収された鉄スクラップは電炉で再利用され、新しい鉄製品(鋼材)の原料として生まれ変わります。このプロセスは、天然資源である鉄鉱石から鉄を製造する高炉法と比較して、資源の消費量を大幅に削減できるだけでなく、製造に必要なエネルギー消費量やCO2排出量を劇的に抑えることができるため、地球環境への負荷低減に直結します。
さらに、このリサイクル性は解体費用の実質的な軽減効果ももたらします。鉄骨解体で大量に発生する鉄スクラップは、単なるゴミではなく、市場価格に応じた「有価物」として扱われます。そのため、解体業者がこれらを買い取る形で処理することで、解体費用全体からその価値分が相殺され、実質的なコスト削減効果が生まれます。この相殺効果を最大化するためには、事前に建物の鉄骨の量や種類を正確に把握することが重要です。業者選びの段階で、鉄スクラップの買い取りについて明確な説明や見積もりの記載があるかを確認することが、賢い解体工事の第一歩となります。
資源回収率を最大化するための専門技術と計画
鉄骨解体の価値を最大化するには、高効率な分別と環境負荷の低減を両立させる専門的な技術と計画が不可欠です。
解体工事の事前計画としては、建設リサイクル法に基づき「分別解体計画」を作成することが基本となります。鉄骨造においては、鉄以外の部材、例えばコンクリートガラや内装材、配線などとの徹底した分別が求められます。高精度な分別を追求する理由は、鉄スクラップの純度を向上させるためです。鉄に異物が付着しているとスクラップとしての価値が下がり、買い取り価格にも影響するため、専門業者は解体時に油圧ショベルの先端アタッチメントを駆使し、非鉄金属やコンクリートを極力除去することで、鉄スクラップの純度を高める努力を惜しみません。加えて、大型の鉄骨材を現場で適切なサイズに切断(カッティング)する一次処理を行うことで、運搬効率を高め、リサイクル施設への搬入をスムーズに行います。
また、環境負荷を低減するために、最新の「解体アタッチメント」の活用も進んでいます。かつて鉄骨の切断にはガス溶断が一般的でしたが、近年では騒音や火花を抑える機械式アタッチメントが主流です。例えば「鉄骨カッター」は、厚い鋼材を油圧の力で瞬時に切断でき、火気を使わないため火災リスクや騒音を低減しつつ、作業効率を大幅に向上させます。さらに、破砕材の中から細かな鉄片や釘などを瞬時に吸着回収できる「マグネットアタッチメント」を使用することで、手作業では困難な細かな資源回収も可能となり、現場でのスクラップ回収率を極限まで高めています。これらの高度な機械化により、解体現場の安全性を確保しながら、資源化の徹底が図られています。
鉄資源の再利用先:社会インフラへの貢献
こうして回収された鉄スクラップは、最終的に製鉄所で新しい鋼材に生まれ変わり、私たちの社会インフラを支える重要な素材として再利用されます。
その用途は多岐にわたり、新しいビルやマンションの柱・梁としてはもちろん、道路や橋、トンネル、ダムといった都市機能を維持・発展させるための土木構造物の基盤としても活用されます。つまり、老朽化した建物の解体は、次の新しい建設を支える未来へのバトンタッチの役割を果たしているのです。また、建設分野以外にも、自動車のボディやエンジン部品、家電製品、さらには飲料缶など、私たちの日常生活に不可欠なあらゆる製品へと姿を変えます。解体業者による鉄スクラップの高効率な回収は、日本国内における鉄鋼製品の安定供給という側面でも大きく寄与しています。
まとめ
鉄骨造の解体は、解体業者が主導する資源循環の最前線であり、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の中でも「つくる責任、つかう責任」や「気候変動対策」といった目標に具体的に貢献する意義ある活動です。
鉄骨造の解体を検討する際は、単に見積もり金額の安さだけで判断するのではなく、鉄スクラップの適正処理(有価物としての還元)と高効率なリサイクルを保証し、環境への配慮を徹底している専門業者を選ぶことが重要です。解体を通じて環境負荷を低減し、同時に経済的なメリットも享受する。鉄骨解体は、所有者にとっても社会にとっても「価値ある解体」であると言えるでしょう。
私たちエスエイアシストでは、不動産解体業者として丁寧で綺麗、クレームのない解体・撤去工事に力を入れています。また、ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営しており、安心してご依頼いただけます。これまでもマンションや大型施設を含む数多くの解体に関するご相談を解決してきた実績がありますので、お悩みの方は、ぜひ一度エスエイアシストにご相談ください!お待ちしています。