株式会社エスエイアシスト

飲食店を解体する時の費用と手順、注意点についても解説します!

独自のノウハウにより安心・安全そしてリーズナブルに解体サービスを提供する、
ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営する株式会社エスエイアシストがお届けする解体コラム、第38回目は「飲食店の解体について」です。

飲食店を閉店・移転する際に避けて通れないのが「解体工事」です。店舗を借りていた場合は原状回復義務があるため、契約書に則った解体が必要になります。また、どの程度まで解体するか(内装解体・スケルトン解体)によっても、費用や手間が大きく異なります。
本記事では、飲食店を解体する時の費用や手順、注意点についてじっくり解説するので是非参考にしてください!

飲食店の解体にはどんな方法がある?

飲食店の解体工事は、大きく分けて「内装解体」と「スケルトン解体」の2種類があります。また、「原状回復」といった賃貸のテナントを入居前に戻すといった解体も…!
ここでは、それぞれの解体の内容について確認していきましょう。

内装解体

内装解体とは、テーブルや椅子、厨房機器、照明、壁紙など、店舗として使用していた設備や装飾を撤去する作業です。次の入居者が使いやすいようにする目的があります。退去後にすぐ新しい店舗が入りやすくなるため、居抜き物件として利用されることも多いです。

スケルトン解体

スケルトン解体は、建物の構造体(柱・梁・床・天井)だけを残し、その他の内装すべてを取り除く工事です。賃貸物件では「契約時の状態(スケルトン)に戻すこと」が条件となっているケースが多く、原状回復の一環として行われます。

原状回復

原状回復とは、テナントに入居する前の状態に戻す施工です。よって、契約後に設置したものはすべて解体・撤去の対象となります。逆に、契約時に設置されていた内装は撤去してはいけません。例えば、入居時からドアやカウンターなどの内装が設置されていたのであれば、撤去せずに返却します。どのような状態に戻すかはテナントの管理者に確認することが重要です!

飲食店が賃貸物件である場合、解体の内容賃貸借契約書の原状回復規定に準じて実施する必要があります。契約によってはスケルトン状態まで戻す義務があったり、貸主の承諾が必要な場合もあるため、解体前には必ず契約内容を確認し、貸主と事前に打ち合わせを行いましょう。

飲食店の解体費用の相場は?

飲食店の解体費用は、面積や工事内容によって大きく異なります。目安となる費用相場は以下のとおりです。

内装解体の費用相場

内装解体は、比較的軽微な撤去作業が中心となるため、費用は抑えられる傾向にあります。

坪単価:約15,000円~25,000円
30坪程度の店舗:約45万円~75万円前後

撤去する設備の量や、業態(ラーメン店・焼肉店・居酒屋など)によっても費用は変動します。

スケルトン解体の費用相場

スケルトン解体では、下地や配線、ダクトまで取り除くため、工事の範囲と手間が大きくなります。

坪単価:約25,000円~40,000円
30坪程度の店舗:約75万円~120万円前後

スケルトン解体では、電気・ガス・水道の設備撤去や、廃材の分別・処分費も加わるため、費用がかさみやすくなります。

飲食店の解体費用が高額になるケースとは?

飲食店の解体では、条件によって費用が高くなってしまうことがあります。以下のような条件が重なると費用が大幅に高くなってしまうので、確認していきましょう。

1. 厨房設備が多く、大型機器が残されている

業務用冷蔵庫や製氷機、ガスコンロ、大型のグリルなど重量物の搬出が必要な場合では、解体業者には専門機材や人員の追加が求められます。特に油汚れが蓄積している場合には、分解清掃や廃棄処分費もかさんでしまうので注意が必要です。

2. 古い建物でアスベスト含有の可能性がある

築年数の古いビルや店舗では、天井材・断熱材などにアスベストが使用されている可能性があります。アスベストを含む建材は、法令に従って専門の処理が必要であり、調査費・飛散防止工事・特別廃棄処理費が別途発生します。

3. 商業ビルや複合施設内のテナント

テナントビル内では、工事時間帯の制限(夜間のみ作業など)、養生範囲の拡大、搬出経路の確保などが求められます。管理組合との調整や共用部の使用制限があることで、通常より工数が増え、費用も割高になります。

4. グリストラップや排水設備の清掃・撤去

重飲食店舗(本格的な調理を行い、大量の煙や油が発生する店舗)では、排水設備やグリストラップの汚れが著しい場合、通常の解体作業では対応できず、専門業者による清掃・撤去費用が追加されることがあります。

5. 原状回復範囲のすり合わせが不十分

契約書の内容を正確に理解せずに解体工事を始めた結果、貸主から追加の原状回復を求められ、やり直し工事や費用が発生するケースもあります。事前のすり合わせと承認が非常に重要です。

飲食店の解体の流れとスケジュールの重要性

飲食店の解体工事では賃貸物件の場合も多いため、ただ作業を行えば良いというものではなく、退去日までに確実に工事を終え、貸主との立会い・精算までをスムーズに行うことが極めて重要です。

特に、ビルイン店舗や繁華街のテナントでは、搬出時間や作業時間に制限がある場合が多く、スケジュールに余裕を持たせないと、予定通りに退去できなくなるリスクがあります。また、電気・ガス・水道などのライフライン停止手続きは、解体と前後して適切に行う必要があるため、全体の工程を逆算した計画が不可欠です。

下記は飲食店の解体における一般的な工程です。工程ごとの作業内容を把握しつつ、「退去日」から逆算して、遅くとも1〜1.5ヶ月前には準備を始めるのが理想です。

①契約書の確認・貸主との協議
②解体業者の選定・見積もり取得
③ライフライン(電気・ガス・水道)の停止手続き
④工事開始(内装解体またはスケルトン解体)
⑤廃材の搬出・処分・清掃
⑥貸主の立会い検査・敷金精算

スケジュール管理を怠ると、貸主とのトラブルや敷金返金の減額、追加費用の発生などにつながる可能性もあります。計画的に動くことが、コストの最小化と信頼関係の維持につながるポイントといえるでしょう!

まとめ

飲食店の解体は、「どの範囲まで撤去するか」「どこまで費用がかかるか」「契約書に沿った工事ができるか」など、確認すべき点が多くあります。
特にスケルトン解体では、費用も大きくなりやすく、トラブルも起きがちです。計画的に準備を進め、複数の業者から見積もりを取り、信頼できる専門業者に依頼することが、スムーズな退去と敷金精算につながります。退去までのスケジュールをしっかり立てることで、費用も工期も抑えることができ、最後まで安心して店舗を締めくくることができるでしょう。

私たちエスエイアシストでは、不動産解体業者として丁寧で綺麗、クレームのない解体・撤去工事に力を入れています。また、ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営しており、安心してご依頼いただけます。これまでも飲食店の解体に関するご相談を数々と解決してきた実績がありますので、お悩みの方は、ぜひ一度エスエイアシストにご相談ください!お待ちしています。

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