株式会社エスエイアシスト

家屋解体後の大きな課題!地下室の「埋め戻し」費用と手順を徹底解説

独自のノウハウにより安心・安全そしてリーズナブルに解体サービスを提供する、
ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営する株式会社エスエイアシストがお届けする解体コラム、第51回目は「地下室の埋め戻しについて」です。

近年、限られた敷地を有効活用するために、地下室のある住宅やビルが増えてきました。しかし、これらの建物を解体する際、地上部分の取り壊しとは別に、地下に埋まった構造物をどう処理するかという大きな課題に直面します。

特に、地下室の「埋め戻し」は、通常の解体工事にはない費用と手間がかかる工程です。
「地下室があると、解体費用はどれくらい高くなるの?」
「埋め戻しって、ただ土を入れればいいわけじゃないの?」

この記事では、地下室付き建物の解体を検討している方のために、地下室の埋め戻しに焦点を当て、その具体的な手順、費用相場、そして安全性を確保するために知っておくべき重要なポイントまで、解体工事の専門家が分かりやすく解説します。

地下室の埋め戻しとは?なぜ費用が高いのか

地下室の埋め戻しとは、建物解体後に地下に残された空間(地下室の躯体)を撤去し、土砂や砕石などの材料で地盤を元の状態に戻す作業のことです。

費用が高くなる主な理由

地下室の埋め戻し費用が高額になる主な理由は、以下の2点にあります。

1.地下室躯体の解体と撤去
地下室は、非常に強固な鉄筋コンクリート(RC造)で造られていることがほとんどです。地上部分よりも厚く頑丈なコンクリートを、地下深くで振動や騒音に配慮しながら解体・撤去する必要があり、専門的な技術と時間がかかります。

2.大量の埋め戻し材の確保と搬入
地下室を撤去すると、その空間を埋めるために大量の土砂や砕石が必要になります。これらの材料を外部から調達し、運搬・搬入するコスト、そして地盤沈下を防ぐための緻密な締め固め作業にかかる費用が大きく影響します。

これらの作業は、通常の木造家屋や鉄骨造建物の解体には発生しないため、地下室があるだけで総解体費用は大きく跳ね上がる傾向があります。

地下室埋め戻し工事の具体的な手順

地下室の埋め戻し工事は、単に穴を埋める作業ではなく、将来の土地利用と建物の安全性を確保するための重要な工程です。一般的な手順は以下の通りです。

1. 地下室躯体の解体と撤去

まず、地上部分の建物を解体した後、地下室の屋根(スラブ)や壁、底盤(床)などのRC造の躯体を専用の重機や工具を使って細かく解体し、地上に搬出します。特に地下室の底盤まで完全に撤去することが、地盤の安定性を高める上で非常に重要です。

2. 地下水の排水と地盤の乾燥

地下室は地下水位の影響を受けやすく、解体・撤去の過程で地下水が湧き出してくることがあります。埋め戻しを行う前に、これらの地下水を完全に排水し、底面の地盤を乾燥させる必要があります。水が残ったまま埋め戻すと、地盤沈下の原因となります。

3. 埋め戻し材の搬入と層ごとの締め固め(転圧)

最も重要な工程がこの埋め戻しと締め固め(転圧)です。地下室の空間に、良質な土砂や砕石などの埋め戻し材を運び込みます。このとき、一度に大量に埋め戻すのではなく、30cm〜50cm程度の層ごとに埋め戻し材を敷き詰め、重機で強固に締め固める作業を繰り返します。

この層ごとの締め固めを怠ると、時間の経過とともに埋め戻した土砂が沈下し、将来的にその土地に建物を建てた際に不同沈下(地盤の不均一な沈下)を引き起こす原因となります。この作業の精度が、土地の将来的な価値を左右すると言っても過言ではありません。

4. 表面の仕上げと整地

埋め戻し作業が完了したら、土地の表面を平らに整地し、次の土地利用に適した状態に仕上げます。

地下室埋め戻しの費用相場と工期

地下室の埋め戻しにかかる費用と工期は、その深さや面積、RC躯体の厚みによって大きく変動します。

費用相場

地下室の埋め戻しを含む解体費用は、地上部分の解体費用に加えて、坪単価で20万円~50万円以上の追加費用が発生する可能性があります。

RC躯体撤去費用
強固な地下室のコンクリートを撤去する費用は、地上部分のRC解体よりも高くなることが一般的です。

埋め戻し材費用
大量の土砂や砕石の調達費、運搬費、そして締め固めの作業費が主なコストとなります。地下室が深ければ深いほど、この費用は増大します。

工期
地下室の有無によって、解体工事全体の工期は大幅に延長されます。
通常の木造家屋解体:2週間~1ヶ月程度
地下室付き家屋解体:1ヶ月半〜3ヶ月以上かかることが一般的です。特に、埋め戻し作業での締め固めと地盤の乾燥に時間をかける必要があるため、工期を短縮することは安全性の観点から推奨されません。軽量鉄骨アパートの解体費用は、以下の要因によって当初の想定よりも高くなる場合があります。

埋め戻しをしないという選択肢とそのリスク

「費用を抑えるために、地下室をそのまま残して、地表面だけを埋め立てればいいのでは?」と考える方もいますが、これは非常に大きなリスクを伴う選択肢です。

地下室を残すリスク

将来的な地盤沈下
地下室の屋根(スラブ)を一部だけ壊して埋め戻した場合、残された空間に水が溜まり、地盤の軟弱化や沈下を引き起こす可能性が高まります。

建替え時の問題
将来的にその土地に建物を建てる際、地下室の躯体が邪魔になり、基礎工事を大幅に変更したり、結局地下室を撤去する費用が再度発生したりする場合があります。

売却価格の低下
地下室が残ったままの土地は、将来の地盤リスクや建替え時の不確実性から、買い手から敬遠され、市場価格よりも大幅に低い価格でしか売却できないことが一般的です。

土地の価値を最大限に保ち、将来的なトラブルを避けるためにも、地下室の底盤まで完全に撤去し、適切な手順で埋め戻しを行うことが、解体工事の専門家として最も推奨される方法です。

まとめ

地下室付き建物の解体と埋め戻しは、通常の解体とは比べ物にならないほど複雑で専門的な知識が求められます。特に、費用と工期が大きくなるからこそ、安易な業者選びは将来的な大きなリスクにつながります。

地下室の埋め戻しを成功させるためには、技術力があり、地下室の埋め戻し経験がある業者を選ぶことが非常に重要です。RC造の解体実績や埋め戻しと転圧の明確な手順、使用する埋め戻し材の品質などに注意して業者を選んでいきましょう!

私たちエスエイアシストでは、不動産解体業者として丁寧で綺麗、クレームのない解体・撤去工事に力を入れています。また、ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営しており、安心してご依頼いただけます。これまでも様々な地下室の埋め戻しに関するご相談を数々と解決してきた実績がありますので、お悩みの方は、ぜひ一度エスエイアシストにご相談ください!お待ちしています。

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