解体工事に使えるローン徹底解説!費用を抑える「住宅ローン」活用術と空き家解体ローンの選び方

独自のノウハウにより安心・安全そしてリーズナブルに解体サービスを提供する、
ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営する株式会社エスエイアシストがお届けする解体コラム、今回は「解体工事に使えるローンについて」です。
老朽化した家屋や、相続した空き家の解体工事は、数百万円単位の費用がかかるため、資金計画を慎重に立てる必要があります。手元の資金で全てを賄えれば理想的ですが、急な出費や、解体後の建て替えを見据えると、ローンの活用は非常に現実的な選択肢となります。
しかし、「解体工事だけのローンなんてあるのだろうか?」、「住宅ローンと一緒に組めるのだろうか?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、解体工事にかかる費用を工面するための様々なローンの種類に焦点を当て、特に金利面で有利な住宅ローンの活用術や、空き家解体ローンの選び方まで、解体工事の専門家が分かりやすく解説します。賢くローンを選び、スムーズに解体工事を進めるための手助けをします。
もくじ
解体工事費用のためのローンの主な種類と特徴
解体費用を借り入れる際に検討できるローンは、その使途や担保の有無によって大きく分類されます。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合ったものを選択することが重要です。
| ローンの種類 | 主な使途 | 金利水準 | 審査・手続き |
| 住宅ローン | 建て替え・新築費用と解体費を一本化 | 最も低い | 厳格・長期 |
| 目的別ローン | リフォーム、空き家解体など使途が限定 | 住宅ローンより高め | 比較的簡便 |
| フリーローン | 使途自由 | 高い | 迅速・簡便 |
1.住宅ローン(解体費用組み込み型)
新築・建て替えの計画がある場合に、解体費用を一緒に組み込む方法です。最も金利が低く、有利な条件で借り入れられる可能性が高いですが、融資のタイミングに注意が必要です。
2.目的別ローン(リフォームローン・空き家解体ローン)
解体やリフォームなど、資金の使途が限定されているローンです。住宅ローンより金利は高いものの、フリーローンよりは低めに抑えられていることが多く、無担保で借り入れ可能な商品もあります。老朽化した空き家解体を目的とした専用ローンを用意している金融機関も増えています。
3.フリーローン・カードローン
借り入れの使途が自由なローンです。審査に時間がかからず、手続きは簡便ですが、高額な解体費用を賄うのにはあまり推奨されません。住宅ローンや目的別ローンと比べて金利が非常に高いため、返済総額が大幅に増えてしまうためです。小規模な解体や、一時的なつなぎ資金として限定的に利用するのが賢明です。
建て替え前提なら必須!住宅ローンに解体費用を組み込む方法
新たに家を建てる(建て替える)場合、解体費用は建設費用の前段階で必ず発生します。この解体費用を低金利の住宅ローンに組み込む手順を理解しましょう。
1. 融資の順番:「つなぎ融資」の利用
住宅ローンの融資実行は、原則として「新しい建物が完成し、それを担保として設定できる状態になった後」に行われます。しかし、解体費用は工事前に必要なため、タイムラグが生じます。
このタイムラグを埋めるために利用されるのが、つなぎ融資です。
つなぎ融資の仕組み:住宅ローンが実行されるまでの間、解体費用や着工金などを一時的に金融機関から借り入れます。
【注意点】つなぎ融資の金利は、通常の住宅ローンよりも高めに設定されていることが多く、利息も発生します。また、すべての金融機関がつなぎ融資を提供しているわけではないため、事前の確認が必要です。
2.金融機関への相談の重要性
住宅ローンに解体費用を含めたい場合は、住宅メーカーや建築会社と契約する前に、必ず金融機関に相談しましょう。相談のポイントは以下の2つです。
①解体費用の見積もり:解体業者から取得した正確な見積もりを提出し、融資対象となるか確認します。
②つなぎ融資の可否と条件:解体費用の支払いがいつになるのかを伝え、つなぎ融資の必要性、金利、手数料について詳しく確認します。
建て替え目的ではない場合の「目的別ローン」の選び方
建て替えの予定がなく、解体後に土地を売却したり、更地として所有し続けたりする場合、空き家解体ローンやリフォームローンといった目的別ローンが主な選択肢となります。
1.空き家解体ローンといった目的別ローンのメリット
近年、空き家対策の推進に伴い、多くの地方銀行や信用金庫が空き家解体ローンを独自に提供しています。
優遇金利
通常のフリーローンよりも低い金利が適用されるケースが多く、費用の負担を軽減できます。
無担保での借り入れ
土地を担保に入れる必要がない場合が多く、手続きが簡便です。
2.ローンを選ぶ際の比較ポイント
金利(実質年率)
最も重要な比較項目です。変動金利か固定金利か、そして保証料込みの総支払額で比較しましょう。
融資上限額・融資対象期間
解体工事の総費用に対して、ローンの上限額が足りているか、また解体工事の完了までの期間がカバーされているかを確認します。
担保の有無
無担保型か有担保型かによって、金利や審査の厳しさが異なります。無担保型の方が手続きは簡単ですが、金利は高めです。
解体工事ローンを組む上での注意点とリスク
ローンを組んで解体工事を進める場合、費用面以外にもいくつか注意しておくべきリスクがあります。
1.土地の固定資産税の増加リスク
解体工事によって建物がなくなると、「住宅用地の特例」が適用されなくなり、土地の固定資産税が最大で6倍に跳ね上がるリスクがあります。
【対策】ローンを組む際は、この税負担増も考慮に入れた総支払計画を立てる必要があります。解体後の土地売却や活用計画を迅速に進めることで、税金が増える期間を短縮できます。
2.融資のタイミングと工事費の支払い
ローンの融資実行が工事費の支払いに間に合わないと、解体業者への支払いが滞り、トラブルになる可能性があります。
【対策】解体業者に対し、ローンを利用する旨を事前に伝え、支払いスケジュールについて調整の相談をしておくことが重要です。金融機関と解体業者の連携をスムーズに図りましょう。
3.審査落ちのリスク
ローンは融資であるため、申請者の信用情報や返済能力によっては、審査に落ちる可能性があります。
【対策】複数の金融機関のローンを検討し、事前に仮審査を受けておくなど、複数の選択肢を用意しておくことが安心につながります。
まとめ
解体工事を検討するオーナー様にとって、ローンの選定と資金調達は、工事の成否と将来の資産形成に直結する重要なプロセスです。金利や条件が複雑に絡み合うローン選びで失敗しないためには、信頼できるパートナーの存在が不可欠です。
私たちエスエイアシストでは、ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営しており、安心してご相談いただけるはずです!費用面で不安を感じている方は、まずはお気軽にご相談ください。
これまでも様々な解体工事のローンに関するご相談を数々と解決してきた実績がありますので、お悩みの方は、ぜひ一度エスエイアシストにご相談ください!お待ちしています。