手壊し解体ってどんな方法?手壊し解体を依頼した時の費用相場が知りたい!
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ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営する株式会社エスエイアシストがお届けする解体コラム、第15回目は「手壊し解体について」です。
解体工事と言えば重機を使った解体のイメージが強いと思います!では重機が入らない建物を解体する場合にはどのような解体になるのでしょうか。本記事では、手壊しが必要な解体の特徴や費用、手壊し解体のメリット・デメリットについて解説します。手壊し解体を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
手壊し解体とは
手壊し解体とは、文字どおりと「重機を使わずに建物を解体する方法」です。人力と小型重機で建物を解体していきます。主に、重機が入れない場所や高低差のある場所において、人力で解体作業を行います。具体的には、解体バチやチェーンソーなどの機械を使って壁や柱を壊したり、切断したりして建物を解体していきます。
建物の解体というと大型重機で建物をガンガン壊して廃材をトラックに積み込んで運んでいくイメージがあるでしょう。
かつて、建物の解体はそんな風に何もかも一緒くたに壊されるのが一般的でした。
しかし、2002年に建築リサイクル法が制定され、重機のみで一気に建物を取り壊す「ミンチ解体」が禁止され、解体した際に出た廃材を種類別に分別・処分することが義務付けられました。そのため、近年では「重機併用手壊し工法」が主流となっています。
なお、現在も高層ビルなど大型の建物は重機での取り壊しが主流です。全ての建物を手壊し解体している、というわけではありません。
手壊し解体が必要な理由
建物の解体で手壊し解体が必要な理由を紹介します。
①重機が入らない場所(土地)
重機が入らない土地では、必然的に手壊し解体するしかありません。作業する現場が奥まった場所にあるケースや、道幅が狭いケースなどが挙げられます。
また、重機を入れられる環境であっても、隣家が近い場合は制約があります。重機が入ることで近隣住宅を傷付ける恐れがあったり、安全を確保できなかったりする場合も、手壊し解体が選ばれる可能性が高いでしょう。
②騒音を出せない環境
重機を使った解体工事は、想像以上の騒音を伴います。そのため、解体工事をする際は、事前に近隣住民に作業工程を説明して理解を得る必要があります。
騒音について近隣の方々に理解を得られなかった場合、重機による解体工事は難しくなります。その場合は、手壊し解体によって騒音を最小限に抑える工夫が必要です。
手壊し解体を選ぶべき現場の条件って?
ここでは、手壊し解体を選ぶべき解体現場の条件について詳しく確認していきましょう。
①建物に面している道路の幅が2メートル以下
まず、解体する建物までの道路が狭いケースが挙げられます。
一般的な解体用の重機を搬入するには、2m以上の幅が求められます。解体する建物に面した道路の幅が狭い場合は、重機が立ち入ることができません。無理して重機を入れると、周囲の建築物を破損するリスクも否定できません。
建物に面した道路の幅が十分だとしても、途中の道幅が狭かったり、曲がり角が鋭角だったりすると手壊し解体が必要になるので、路地の奥にある物件は注意しましょう。
②道路と解体物件に高低差がある
例えば、高台にある建物や半地下にある状態の建物など、道路と建物の間に高低差がある場合も、手壊し解体が必要になるでしょう。重機が敷地に入らない可能性があるからです。
クレーンで重機を搬入する方法もありますが、広い敷地が必要とされます。道路と土地の高さが異なる場合は、重機を設置することで、事故を引き起こす可能性もあります。事前に解体業者に相談しておきましょう。
③人通りと交通量が多い場所
商店街や繁華街のような人通りが多い場所や、交通量の多い道路に面している場所など、常に一定の人通りや交通量がある場合では、手壊し解体が必要なケースがあります。特にトラックや重機によって交通の流れを止めてしまう場合は注意が必要です。
ただし、一時的に流れを止めても影響が少ないエリアでは、重機を使って解体できるケースもあります。その場合は、所轄の警察署に申請をしなければなりません。申請をする際は、解体業者が有料で手続きを代行してくれるのが一般的です。ただし、条件によっては道路使用が許可されないケースもあるので気を付けましょう。
手壊し解体のメリット・デメリット
手壊し解体のメリット・デメリットを確認していきましょう
メリット
- ・騒音や振動の発生を抑えられる
- ・粉じんの飛散を抑えられる
- ・安全かつ丁寧な解体作業が可能
- ・近隣住宅を傷付ける等のリスクが減る
デメリット
- ・重機よりも時間と手間がかかる
- ・人件費など解体費用が割高になる
手壊し解体の最大のメリットは、安全かつ丁寧な作業ができる点です。騒音についても最小限で済み、近隣トラブルを減らすことができるでしょう。
気になるデメリットは、解体完了までに時間がかかるところです。重機での解体に比べ多くの時間を要するため、人件費も高額になってしまいます。
手壊し解体の手順や費用相場
手壊し解体の手順は以下のとおりです。
- 1. 足場を確保して養生をする
- 2. 木造家屋の内部から解体作業を開始する
- 3. 瓦部分や建物の本体を解体する
- 4. 廃材の分別・撤去をする
- 5. 地中障害物があれば撤去する
- 6. 土地をならす
重機を用いた一般的な解体工事に対して、手壊し解体の場合は2倍程度の工期がかかります。
費用についても人件費などの面から、高額になる場合が多いので把握しておくことが重要です。
解体手法 | 費用相場 |
手壊し解体 | 40,000円~180,000円/坪 |
重機解体(木造住宅) | 30,000円/坪~ |
重機解体(軽量鉄骨住宅) | 32,000円/坪~ |
重機解体(鉄筋コンクリート) | 50,000円/坪~ |
重機を使って解体するケースと比べて、手壊し解体はおよそ2〜3倍のコストがかかります。木造や鉄骨など建物の構造だけでなく、地域ごとの人件費や廃材ごとの処分費用によっても大きく変わるので注意しましょう。
通常の解体作業では、解体中に出てくる廃棄物を重機で運び、分別してからトラックで運搬します。しかし、重機が入れない現場では解体作業だけでなく運搬作業も人力で行わなければならないため、どうしても人件費がかさんでしまうのです。
人員管理の手間も増えてしまうことから、最終的なコストも割高になると覚えておきましょう。最終的にかかる詳しい費用を知りたい場合は、解体業者に見積もりを依頼することが大切です。
まとめ
今回の記事では、手壊し解体が必要な建物の特徴や手壊し解体の流れ、費用相場について解説しました。人力での解体のため、騒音・粉じんの対策など非常に丁寧な解体が期待できます。しかしながら人件費が高額になってしまいます。解体を検討している時に重機を使用すべきか、手壊し解体が望ましいか、複数の業者から見積もりをとり、比較検討することが重要です。
私たちエスエイアシストでは、不動産解体業者として丁寧で綺麗、クレームのない解体・撤去工事に力を入れています。また、ピタットハウス浦和西口店・恵比寿店を運営しており、安心してご依頼いただけます。これまでも重機が使用できないような土地の手壊し解体など、手壊し解体に関するご相談を数々と解決してきた実績がありますので、解体・撤去工事などでお悩みの方は、ぜひ一度エスエイアシストにご相談ください!お待ちしています。
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